
移住者の声を聞こう
コロナ禍でかなえたマイホームとお店
小林 友美さん(大阪府大阪市から移住)
移住年:2022年
職 業:美容師・フォトグラファー
大阪に住んでいた頃、友美さんは、美容室に勤めながらフォトグラファーとしても活躍。人生の節目や記念日に立ち会い、幸せを彩る仕事をしていた。
しかし、コロナ禍で夫・徹平さんの勤める会社が大打撃を受け、人生の転機が訪れた。徹平さんは単身で但馬にUターンし、義弟の大工仕事を手伝うように。しばらくしてから、「田舎に帰りたい」と話があった。
幼い頃、美容師になって自分の店を持つことを夢見ていた友美さんだが、大人になってからはプレイヤーで良いと思っていたため、「まさか美容室・写真スタジオのオーナーになるとは思いもよりませんでした」と語る。
新天地で住まいを探す
移住前は賃貸マンションに住み、但馬から足繁く通ってくれる義母や大阪でできた友人の助けを借りながら子育てをしていた。学校や保育園、病院などが近くにある暮らしに慣れていたため、Uターンの話が持ち上がったときには一抹の不安を感じた。
初めは、他の市も移住先として検討していたが、知人の勧めで養父市の制度を調べ、住宅支援制度や子育て支援制度といった補助が手厚いことを知る。これなら、もう一つの夢、マイホームを手に入れることもかなうのではないかと心が躍った。
腰を据えて分かった、いいところ
まずは物件探し。空き家バンクや住宅支援制度を活用して空き家を購入・改修した。十分な敷地面積があったため、創業補助金を活用すれば美容室・写真スタジオのオーナーになることも現実味を帯びる。シャンプー台など美容室に必要な設備や備品を用意。大工の徹平さんと義弟の力も併せ写真スタジオも併設した。2024年に「iiLo」をオープンし、最高の形で看板を掲げられた。
住んでみると、子育ても順調そのもの。教育や医療の施設こそ以前と同じ距離感ではないが、「18歳までサービスを受けられるため、明るい未来を描くことができた」と話す。
次の目標は皆さんと顔なじみになること
「私は二つも夢をつかむことができました。子どもたちにも田舎とか都会とか関係なく、本人のやりたいことをさせたい」と友美さん。地域に溶け込み、長いお付き合いをしながら幸せのお手伝いをしたいと考えている。
1.ヘアサロン営業時にはスタジオをレンタルスペースとして貸し出し
2.骨格に合わせたヘアスタイルを提案
愛用のハサミは美容師になったときからの相棒