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養父市に住む女性たちの声

ないを面白がるコト!!~好奇心に身を任せる暮らし~
河内明子(かわうちあきこ)

【カフェ店主・カメラマン】
2014年兵庫県明石市から移住。カフェ経営兼カメラマンとして活動。

GOCCO(ゴッコ)

私は都市からのIターンです。移住するきっかけは、当時大阪で美術制作をしていた夫が自然の豊かな場所でアトリエを探していたことに始まります。ドライブがてら私も一緒に来てみたらお互い直感でこの場所を気に入り、結婚して一緒に暮らす事になりました。私の両親は、知り合いもいない田舎に移住する事に対して、反対するどころか面白がり、母はいつも私たちの暮らしぶりを楽しそうに聞いてきます。

8年前のこの場所に住みたいという直感は当たっていました。なぜならここでの暮らしがとても刺激的だからです。何もない場所だからこそ、自分たちが出来ることが増えるという事を日々実感しています。

ここでの暮らしとはまず近所の人との付き合いが濃厚という事です。家の畑で家庭菜園を始めてから、お隣さんとの畑越しの会話を私は農耕接触と言っています。大きい声で何を作っているとか、あんたのやり方は面白いとか、自分の好きなようにしんせぇなどの会話がとても面白いのです。お互いの趣味が同じだから話すこともいっぱい、人と話すのが得意では無いと思っていた自分がびっくりです。

そして自然と出来るようになったのが料理です。移住したての頃、家庭菜園をしていない時は今以上に野菜をもらっていました。実家暮らしで料理をしてこなかった為、はじめの頃は野菜をフライパンで焼いて塩だけというおかずばかり食べていました。でもそればかりではキツくなってきます。野菜室がパンク寸前。次第にいかにこの野菜を美味しく食べてやろうかという事に情熱を燃やすようになっていきました。それまでは美味しいものを食べるとなれば外食だったのですが、ここで外食となると車で1時間が当たり前、その上あまりお金をかけたくないとなれば自分で美味いものを作ってこの欲求を満たすしかないという考えになっていったのです。最近ではおすそ分けと言ってお隣の晩御飯のおかずを頂いたりします。その美味しいこと。季節のもの、栗や山菜も頂いたりもします。栗も剥いたことが無かった私に「栗ご飯に挑戦してみたら」と作り方のレクチャーをしてくれたり、季節ごとの美味しさを味わう楽しみを教えてくれました。決して料理上手とはいきませんがあの頃の自分に『どうだー美味いだろー」と言う自信はあります。

私の夫も無い無い尽くしの生活を面白がっています。彼は雇われる事が向いていないので仕事は自分で作ると言っていました。地域おこし協力隊という制度で3年間活動させてもらい、その後フリーランスでデザインの仕事を始めた他、最近では、老朽化して移転となった私たちのカフェのリノベーションをしていました。何でも自分で調べて行動に起こすスタイルを実践しているのを見て、私も自分がカフェで今後何が出来るのか毎日模索しています。このまちに来て8年、未経験という事が逆に学びたいという欲求に代わり、独学でもいいから始めようと行動に起こせるようになりました。

「知りたい事が増え、やりたい事ができる」。

以前の自分は今の自分にきっと驚いていると思います。そしてあの時母が面白がっていた理由もこうなる事を期待していたのかもしれないと、ふと思う事があります。

何も無いからこそできる事がある。ただそのシンプルな考えが生き方を変えてくれたと思っています。